海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

タグ:ドイツ



舞台はベルリン。
一人息子を戦死させてた老夫婦が、やり場のない感情を
ナチスへの怒りの声にしてハガキにしたため、
最後は、処刑されるというお話です。


邦題は「ヒトラーへの」となっていますが、実際は、
ドイツの市民に当てた、政権批判です。
なぜハガキかというと、手軽に手に入りやすいのと、
正体がばれにくい(紙が大きいと文字も大きくしないといけないから、
筆跡を隠すように文章を書けないから)からみたいです。



原題は「ベルリンで一人ぼっち」ということらしいですが、
この映画では、止めるのも聞かずに奥さん(戦死した兵士の母親)
も強引に政権批判に加わって、
結局、処刑されていますので、何が「一人ぼっち」
だったのかは、わかりません。


平凡なベルリン市民の日常を描いていますが、
それでもこの時代ですから、拷問や、
無実の罪を着せたり、見るにつらいシーンはあります。


一般市民のナチス政権への抵抗運動は結構あった
みたいですね。


ところで、この映画の警部役の人ですが、
あの「グッバイレーニン」の主役の青年をやった人ですね。
あれから15年くらいたつから、こういうおじさんの役も
するようになったんですね。


ベルリンが舞台でありながら、主役の夫婦はイギリス人俳優、
セリフが英語の舞台です
(文字とかは、ドイツ語)





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ロシアものではないのですが、ドイツ映画「グッバイレーニン」を見ました。

これを「コメディ」のジャンルに入れているところもありますが、ちょっと違う。
「ユーモア」はあります。

東ドイツで表彰されるほど愛国主義的活動を
熱心に行ってきた母親が寝たきりになったあと、
母の病状を悪化させないために、まだ社会主義国が存在していると
「みせかけよう」とする息子の物語。

旧東側の国が、自分たちの優位性を強調するために
社会主義がユートピアであるかのように
「見せかけて」いましたが、そのことを髣髴とさせます。

ただこの映画の場合、同機は自分たちの利益ではなく、
母への思いやりなのですが、、、



この映画には、当の息子の恋人(婚約者)に、
ソ連から来た看護婦の研修生なる女性が出てきます。

ただ、社会主義の本場?から来た彼女のほうがさばけていて、
ベルリンの壁が崩壊した事実を母親に教えるように、
主人公の青年にアドバイスしたりします。
彼女のほうが、時代を見る目があったのか、
それとも、肉親であるかないかの差なのか、、、



この映画に出てくる、主人公の青年とその母親
(主人公の姉と前夫の間の娘、再婚相手なども同居していますが)
のアパートのお部屋が、「モスクワは涙を信じない」の
カーチャ・サーシャ親子のアパートを髣髴とさせます。

社会主義時代の、狭いけれどもなんとか工夫して
内装も工夫して住みこなしている家、という感じですね。
懐かしいです(実際に実物をほとんど見たことはないが)



あと、西ベルリンに亡命した、主人公のお父さん。
東ベルリンで妻(主人公の母親)と離婚したわけでもないのに、
西ベルリンで再婚しているけど、重婚にならないのかな?






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