海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

カテゴリ:映画・海外ドラマ > ヨーロッパ

原題は「砂漠の女王」

実在した探検家、ガートルード・ベルの物語だそうです。


最初、テヘランのあたりを見ていた時に、
これハーレクイン風のラブロマンスなのかなと思っていましたが、
テヘランでの恋人が死んでからは、ヒロインが淡々と砂漠の旅を
続けるという、地味~なストーリーになりました。
そしてもう一度、ロマンスが出てくるのですが
(今度も外交官、でもこっちは不倫になっちゃう)
そちらの展開も淡々とし、そして最後は死別であっさりと終わりました。


陳腐な手法で無理にもりあげなくてもいいけど、
本当に、淡々と話が進みます。
女性が危険なところを旅しているのに、とくにハラハラする場面も
ありませんでした。


それならそれでいいんだけど、それだったら、
ヒロインが砂漠に惹かれていく理由をもっと掘り下げるとか、
砂漠で出会った人たちとの交流をもっと描いてほしかったです。

現地の人々との交流といえば、部族長に歓迎され宴会でもてなされました、
的がほとんどでした。


ただ、この作品を見たおかげで、サウジアラビアとヨルダンが建国された
いきさつを確認(大学受験のとき、世界史で勉強したはずなので)
できたのはよかったです。

今、内乱で問題のシリアも出てきたしね。

ヒロインの美貌をめでるのがメインの作品でした。
(私はよく知らなかったけど、有名な女優さんでしたね)





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砂漠の女王―イラク建国の母ガートルード・ベルの生涯
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ノルウェーの国王、ホーコン7世の物語。
実はノルウェーの王室は歴史が浅く、ノルウェーだけの国王というのは、
そんなにいないのですが、どこから数えて「7世」なんでしょうね?


本題に戻りますが、第2次世界大戦中、中立を保っていたはずの
ノルウェーにもドイツが侵攻してきますが、
そのときに、おとなしくドイツに降伏するか、あるいは抗戦するかの選択を迫られます。


ノルウェーは立憲君主国で、国王が政治に口を挟めない
(この点は、日本の天皇制度と似たものだと思えばいいのかな?)
のですが、ドイツ公使は国王を説得に押しかけてきます。
でも、国王は国民の意思を尊重する、と突っぱねるのです。
国王単独で変に気をまわして降伏せずに、祖国のためを思って
抗戦を選んだため、国王一家は亡命
(しかも、家族バラバラで違う国に亡命)となってしまいましたので、
国王も苦労が多いものなんだな、と思いました。


国王と孫たちとは仲が良くてほほえましいのですが、
皇太子はもういい年のおじさんですので、自分の意見があって
(口出しもしてくるので)、その変も大変そうでした。


ただ、もう少し人間ドラマを見たかったと思いますが、
歴史的事実の描写に絞って作り上げた作品という感じ。
歴史ドキュメンタリー風にとらえればばいいのかな、と思います。






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ルーマニア映画です。珍しいですね。


主人公は中年医師で、娘が一人いて英国に留学させたいと思っています。
ただ、裏の顔もあり、かつての患者だった女性と浮気しています。

娘が留学生の選考試験を控えていた時に、強姦未遂事件に巻き込まれます。
「未遂」だったので、なんとか試験を受けさせようとはするのですが、
本人の精神的動揺が大きく、父親は試験の不正を画策する、という話。


ルーマニアは民主化に失敗したようで、チャウシェスク政権のころと
あまり変わっていないようです。
その辺のことも取り上げた社会派映画ですね。


主人公の医師は、確かに娘思いなのですが、
浮気のほうは妻に非があるようではなく、身勝手な感じがします。
浮気相手の女性に対しても、特に責任は考えていないようです。


この話、冒頭からいくつか大小の犯罪(例の強姦未遂も含む)が起こるのですが、
そのうちのどれも解決しないまま、話が終わってしまいます。
エリザの試験の結果についても出てこないし、
そういう点では、本当にスッキリしない結末です。


エリザの彼氏のことで、いったんは対立した親子ですが、
このてんについてだけは和解して、物語は終わりです。

まあ、「ルーマニアってこんな風」、みたいなのを見る映画ですね。


ちなみに、ルーマニア語でもありがとうは「メルシー」なんですかね?
フランス語かと思っちゃいました


 




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あのイケアの国、スウェーデンの映画です。

偏屈じいさんが主人公(笑)
住んでいる町(自治会みたいなところ)のルールに厳しいし、
お店ではクレーマー。

半年前に奥さんを亡くし、奥さんのお墓でぼやくのが習慣になっているようです
(野球の某監督を思い出す)

そんな生活の中、職場から解雇されてしまい、
そこで、奥さんの後追いしようと、自殺願望を持ちます。


ところが、近所にイラン人の奥さんがいる一家が引っ越してきます。
そのため、自殺を図ろうとしても、なんかしら邪魔が入ってしまい、
遂げられません(ここは笑うところらしい)

特に、イラン人の奥さんがマイペースで人懐っこくて、
しまいには、偏屈じいさんも彼女の頼みをいろいろと聞いてあげる
ようになります。


そんな中にも、じいさんの子供時代、奥さんとのなれ初め、
せっかく授かった赤ちゃんを失くす、過去の回想シーンも
挟まれたりします。


何度も自殺を邪魔され、挙句の果てにイラン人の奥さんに
新しい赤ちゃんが生まれたりして、
偏屈じいさんは、前向きに生きていくことにしました。
それなのに、、、、ちょっとほろりとする最後を迎えます。


という、老人が主人公というあまりないパターンの映画ながら、
ハートフルな作品になっております。

ところで、この偏屈じいさんは車のことで友達と仲たがいするのですが、
そのくだりがよくわかりません。
偏屈じいさんは(スウェーデン人からみた)国産車派という
ことなのでしょうか?
(ゴーンのおかげで、ルノーがフランス車であることはわかったのですが、
他の車のメーカーのことはよくわかりません)


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舞台はベルリン。
一人息子を戦死させてた老夫婦が、やり場のない感情を
ナチスへの怒りの声にしてハガキにしたため、
最後は、処刑されるというお話です。


邦題は「ヒトラーへの」となっていますが、実際は、
ドイツの市民に当てた、政権批判です。
なぜハガキかというと、手軽に手に入りやすいのと、
正体がばれにくい(紙が大きいと文字も大きくしないといけないから、
筆跡を隠すように文章を書けないから)からみたいです。



原題は「ベルリンで一人ぼっち」ということらしいですが、
この映画では、止めるのも聞かずに奥さん(戦死した兵士の母親)
も強引に政権批判に加わって、
結局、処刑されていますので、何が「一人ぼっち」
だったのかは、わかりません。


平凡なベルリン市民の日常を描いていますが、
それでもこの時代ですから、拷問や、
無実の罪を着せたり、見るにつらいシーンはあります。


一般市民のナチス政権への抵抗運動は結構あった
みたいですね。


ところで、この映画の警部役の人ですが、
あの「グッバイレーニン」の主役の青年をやった人ですね。
あれから15年くらいたつから、こういうおじさんの役も
するようになったんですね。


ベルリンが舞台でありながら、主役の夫婦はイギリス人俳優、
セリフが英語の舞台です
(文字とかは、ドイツ語)





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