海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

2018年11月

実話をもとにした韓国映画です。

とある小学生の女の子がさらわれ、身代金の要求がありますが、
被害者の親は占い師に頼って、この映画の主人公である刑事に、
捜査を担当してもらいます。
そして、その占い師も捜査に加わって、女の子を取り戻そうとする、、
という設定です。

ですので、この映画のミソは、「占い師が捜査に参加する」という
ところらしいのですが、
肝心の占い師があんまり存在感がない感じでした。
もちろん、演じている役者さんはほかの映画でもよく見るので、
実力派ではあろうと思うのですが、
この映画においてはもっと、占いのやり方とか内容とか、
占いの結果の分析を詳しく取り上げてほしかったです。


それよりも、警察内部での縄張り意識などが取り上げられて、
テーマが散漫になったような印象でした。
そもそも「極秘捜査」というタイトルなら、
2~3人の刑事でひっそり捜査をやっているようなイメージですが、、
地元警察と首都(ソウル)警察と、あちこちの警察が絡んできて、
功を争ってもめたりしていましたね。


一方、さらわれた女の子の母親も憔悴しきって身代金を渡しに行けなくなり、
代わりに女の子の叔母がその役割をするのですが、
その母親の印象も薄かったです。


主役の刑事さんは、きちんと存在感がありました。
この人、「復活」のポップコーン探偵なんですね。
この映画では、全然ポップコーンを食べていませんでしたけど








極秘捜査 [レンタル落ち]
キム・ユンソク
2016-09-02







ちなみに、「復活」。もう13年くらい前のドラマなんですね。

復活 DVD-BOX 1
ポニーキャニオン
2006-12-20



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製作はオーストラリア、インドとオーストラリア半々が舞台の映画です。

仕事に出かける兄にむりやりついて行った挙句に迷子になり、
ストリートチルドレンを経て、オーストラリアに養子に出された
少年の物語です。

実話だということで、サルー少年は成長してから、グーグルアースなどを使って、
自分の生まれ故郷を探し当て、母と妹に再会することができました。

再会できたこと自体は予想がつくので、ネタバレにならないと思いますが、、、

この映画の見所は、前半はインドの子供たちの貧しい暮らしぶり。
ストリートチルドレンだけでなく、一応親がいる子も
生きていくために大変です。


後半はどうなのかな?
サルー青年が自分の故郷にたどり着く過程を
ミステリー仕立てにしてくれると面白かったのですが、
彼女との痴話喧嘩とか、養母の神秘的な価値観とか、
同じ家に養子にもらわれてきた、義理の兄となった人との不仲とか、
テーマが散漫になっちゃったような気がします。

これもまたよくあるパターンなのですが、
サルーの養母も実母もよくできた人で、
最後は、二人の母親同士も顔合わせしてめでたしめでたしと
なったようです。

サルーはストリートチルドレンにまで追い詰められても、
裕福な夫婦の養子になり、教育も受けられて、
そういう点では、とても運がよい少年だと思いました。
あのまま、実の親のところで成長しても、
はたして、きちんと学校に行けたか、とか
成人するまで生きられたかどうか?という疑問もあります
(貧しいゆえに、病気やちょっとした事故で早死にするとかの可能性も高いですからね)


ネタバレになりますが、サルーが迷子になる原因となった兄は、
まだ未成年のうちに事故死しました。
それも、児童労働をさせられたのが遠因なのです。

サルーは運がいいといっても、
貧しいがゆえに、自分の故郷に帰るのが遅れた少年でもあります。
実の母親が文字が読めないゆえに、行方不明の子供の情報を見ても
気づかない、という、悲しい現実がありました。

最後に、この映画のタイトルの「ライオン」はおそらく、
サルー少年の名前のことをいっているのだろうと予想していましたが、
それについては、一ひねりありましたね(ちょっと悲しい話だけど)










25年目の「ただいま」
サルー・ブライアリー
静山社
2015-09-18



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デヴ・パテル
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2018-10-05





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第58回ミス・ワールド世界大会が13日、南アフリカのヨハネスブルクで開かれ、
ロシア代表の金髪美女、クセニヤ・スヒノワさん(21)が優勝した。

 スヒノワさんは北西シベリア出身で、チュメニ石油ガス大学の現役女子大生。
栄冠に「とてもエキサイティング。素晴らしいわ」と喜んだ。
夢は世界をまたにかけるスーパーモデルで、
最終審査では「もしミス・ワールドに選ばれたら」との質問に、
「人々を救えると思うし、できると思う」とアピールしていた。




確かにロシアは美人な人が多いと、以前から思っていた。
私も美人は好きだし、いいことだと思う。
美貌も一種の才能であるし、美貌を維持するのも、努力が必要である。






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原題は「молот」、ハンマーのことです。

ハンマーと言えば、ソ連邦の国旗にハンマーが描いてありましたが、
それとは関係がないかな(笑)

ハンマーは、主人公ヴィクトルのあだ名です。
多分、相手をボコボコに殴るイメージから
ついたんじゃないかと思います。
作品中、試合を観戦している客が「молот」と書いた
横断幕を掲げているシーンもありました。


この主人公の本名ですが、たぶん推測がつくと思いますが、
「勝利」という意味です。
格闘家にふさわしいですね!

そして、対戦相手のリヴェラ(アメリカ人らしい)は、あだ名がタイフーンです。

さらに、格闘家ではありませんが、悪役はあだ名がシャーク。
なぜ「サメ」なのか、その由来を語るシーンはありませんでした。
(作品中はロシア語で「акула」と呼ばれていたが)


この作品は、格闘家のヴィクトル(ビーチャ)、とマフィア?のシャーク(アクーラ)、
そして二人の高校時代のあこがれの女性、ヴェラとの
三角関係をメインにした話です。
舞台は、総合格闘技というのかな?(私はこの分野、全然くわしくありません)
ボクシングとレスリングを組み合わせたような試合をやっていました。


この作品、最初の15分くらいでアクションとカーチェイスという
見せ場を早速持ってきています。
ヴィクトルとヴェラは高校卒業以来の再会だったようですが、
さっそくいい雰囲気になったときに、
彼女をめぐってヴィクトルとシャークが喧嘩になります
(というか、シャークが一方的に襲ってきたのだが)
そのときの交通事故で、ヴィクトルは頭に怪我を負い、
選手生命が危ぶまれるのです。


ここまで相手に大けがをさせたシャークが、
刑務所に入らず、のほほんと過ごしていられたのは、
多分、警察に袖の下を渡したんでしょうね。


ここからさきはネタバレになりますが、
シャークの罠にはまりながらもヴィクトルは無理やり復帰して、
リヴェラとの試合に臨みます。


で、いろいろあったのですが、奇跡的にリヴェラに勝利して、
ヴェラも取り戻して、二人でまたいい雰囲気に
なったときに、またシャークに襲われます。


というか、それまで何度もシャークに脅迫されていたのに、
全然警備の人をつけないで二人だけで帰宅しようと
するのも、ムリがあると思いますけどね。


とにかく、シャークというのはかっとなりやすい性格の様で、
トラックをハイジャック?して二人の車をつけ回し、
またカーチェイスになりますが、
今度はヴィクトルがシャークをやっつけて
ハッピーエンドということになりました。


とにかくこの作品は、格闘技の試合シーンと
カーチェイスではらはらさせるのがウリなんでしょうね。
確かに、食事しながら見ているとはらはらして、
なんだか消化に悪そうでした。


ところで、どこかのレビューで「ヴィクトルがロシア人に見えない」
というのがありましたが、
私に言わせると、シャークのほうが、ロシア人ぽくないです。
こういうちゃらちゃらしたボンボンは、ハリウッド映画にはよく出てきますが、
ロシア映画では珍しいと思います。


あともう一つ、
この映画、あんなところで終わりにしないでほしかったです。
ハッピーエンドなのはわかったのですが、
その後、ヴィクトルは選手活動をつづけたのか、
あるいは引退して別の仕事をしながらヴェラと平和に暮らしたのか、
くらい、見せてほしかったです。






原題「ледокол」 まんま「砕氷船」です。
実際にあった、砕氷船の海難事故をベースにした映画。

まず冒頭の15分くらいで、氷山に激突、乗り合わせた人1名死亡、
という、ハラハラドキドキの場面を見せる。
そして、一部船員の造反により、新船長が送られてくるが、
ヘリの故障によって旧船長は帰国できず、
新旧二人の船長が乗り合わせる中、救助を待ち、
その中で人間ドラマが展開される、というもの。


途中も、ちょっとハラハラする場面はありますが、
冒頭のシーンほどではありません。


頑固で杓子定規だと思われた新船長が、
最後、温情的な計らいをして、一段落、という感じでした。


ただ、物語途中で、新旧両船長の妻のエピソードも出てきますが、
ちょっと唐突的というか、もっと人間関係を
わかりやすくしてほしかったです。


旧船長の妻は、夫が航海中に離れ離れになるのがイヤで
離婚したかったってこと?
あと、新船長の妻って(夫もそうだけど)そんなに若くなさそうだけど、
晩婚だったということ?こちらの妻はなんだか高齢出産みたいだし。


それから、旧船長をやった俳優さん(ピョートル・フョードロフ)。
いろんな映画で見かけますね。
美女と濡れ場(アワワ)をやっていることが多かったですが、
この映画では、そんなシーンはなかったです。
この方、若く見えますが、船長(40歳くらい?)の役をするほど
実は、年かさなのかな?


あと、この映画ってソ連時代を知っている人にとっては
懐かしい雰囲気。
船内にプガチョワのポスターが貼ってあったり。
(自国のポップ歌手ってそれくらいだったんですね)
あと、船長など一部の乗組員を除き、制服がない。

そう、ソ連って実はほとんどの職業で制服がなかったのです。
(軍人とか、医者-白衣だけど-とか、本の一握り。
ちなみに航空機のパイロットは、その当時は身分は軍人でした。
航空会社も空軍だったから))
だから、工場労働者だろうが電車の運転手だろうが、
私服で勤務していたんですね。

そのことを思い出させる映画でした。






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