海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

2008年11月

origa

(ヤコブレヴァ=オリガ・ヴィタリーエヴナ)

ロシア出身、日本で活躍している歌手です
ヒーリング系の歌声ですので、ヘイリー、エンヤ、
ケルティックウーマンが好きな方なら、気に入るんじゃないかと思います


プロフィール
シベリアのノボシビリスク市出身
ロシア国内の音楽学校を卒業
札幌にホームステイにきたことがきっかけで、日本でデビュー
代表曲「ポーリュシカ・ポーレ
そのほか、アニメの主題歌やヒーリング系の曲多数

origa公式サイト




snow5



イーラ・オブ・クイーンズ
オリガ
GEMMATIKA Records
2003-11-19



オリガは母国語のロシア語で歌うことがほとんどですが、
このアルバムは、イタリア語や、
何の言語かわからないものを集めたものです。
オリガ独特の不思議空間をお楽しみください、ということかもしれません
 ポップスからの脱出を図ったのでしょう。
ジャンルはあえて言えば、ニューエイジなのかもしれません
5曲目のアルバムタイトル曲「女王の時代」は、
リズミカルでおしゃれな感じに仕上がっています




 

THE SONGWREATH(DVD付)
オリガ
GEMMATIKA Records(DDD)(M)
2008-10-08




新曲2曲と、リメイク5曲。

1曲目の「Cradle,cradle」にでてくる「バーユバーユ」って
聴いたことがあると思ったら、
コサックの子守唄の「眠れ」の部分、「バーユシキバーユ」と
同じ単語なのでしょう。
ただ、こっちの曲はインパクト弱し。

 

2曲目の「Chance」はポップスっぽい。こっちのほうが個人的には好き。

リメイクの曲って、大概そうだけど以前より伴奏がうるさくなるだけで、
あまりよくならないものが多い。
このCDのも、そう。

最後の「We can hear your Pulse.」は、
全部ロシア語にしてくれるとよかったです。 







Lost and Found
ORIGA
SPACE SHOWER MUSIC
2015-10-21



all about ORIGA 1994-2014
ORIGA
SPACE SHOWER MUSIC
2015-10-21





ロシア(海外生活・情報) ブログランキングへ




海外映画ランキング




米原万里 公式サイト



旅行者の朝食 (文春文庫)
米原 万里
文藝春秋
2012-09-20


タイトルから推察されるとおり、食べ物に関するエッセイ
旅行者の朝食とは、日本では全然知られていないが、
ロシアではよく知られている、ある有名な食べ物を
ユーモア交じりで取り上げている

他、食材や食習慣に関する作品も多数
米原さんの著作をいくつか読んできて感じたが、
米原さんは、こういう比較文化論の文章が、本当にお得意なよう







 

著者の豊富な通訳経験から得たエピソードを紹介
タイトルから、下ネタ関係が豊富な感じがするが、それほどでもなく
それよりも、言語学や文化論などをテーマにしたものが多い

対談も収録されている







 

著者の数少ない小説で、著者の自伝も兼ねている

少女時代をプラハで過ごしたヒロインは、
ダンスの教師のオリガ・モリソヴナの過去が非常に気になっており、
ソ連崩壊後、情報が公開されるようになった ロシアで、
オリガ先生の半生をたどっていく

オリガ先生の意外な過去と、壮絶な経験がきっかけとなった「反語法」
そして、ロシア通の著者でなければかけない、
ソ連邦時代の闇の部分も、突きつけられる



ロシア(海外生活・情報) ブログランキングへ




海外映画ランキング





米原万里さん

(1950年4月29日-2006年5月25日)
ロシア語同時通訳・ロシア語講師・エッセイスト
ロシアに関する著書も多数


snow5



この世代で珍しい、帰国子女
しかも、アメリカとかそういうよくある国ではなく、チェコという、 
日本ではまだまだ馴染みがない、中欧の国で学校に通ったおかげで、
そのとき学んだことを生かして通訳になったり、
このときの体験を基にして、多数の日本人の考え方からちょっとはなれた
視点でのエッセイを多く書いていたようだ


snow5









上記の「~真っ赤な真実」は、チェコの学校
 (ロシア語で授業をする外国人向けの学校で、
 日本のインターナショナルスクールのようなもの) の同級生の思い出話と、
大人になってからの彼女たちの居場所を訪ねる、 という内容になっている。



子供のころの思い出話はほほえましいのだが、
こういう学校に通っていた子は、東欧の当時の要人の子女が多いので、
 学校を卒業してからの彼女たちはその後、
いろいろな事情を抱えながら生き続けたようである。
 中には、上手だったロシア語を話せなくなる人もおり、
 中には、夢をあきらめてしまった人もいた。



ただ、この本に登場した同級生たちは、
 苦労しながらも家庭をもってお子さんに恵まれたようだが、
 多分、母国が一番安定していた著者の米原さんは、
 独身のままでお亡くなりになってしまったのが、ちょっとお気の毒である



東西の冷戦、社会主義体制の崩壊を生き抜いた少女たちの
その後の物語なので、 テーマとしては、ちょっと重いだろうけど、
 特に、普段は外国人との接触もなく平和ボケしている
日本人たちに 読んでもらいたい。


内容は、3部に分かれており
 ギリシア人の少女と、少女があこがれる青い空。
ルーマニア人の少女の嘘偽り(真っな嘘)と、彼女の正体
そして、 ユーゴスラビア人の少女と、彼女が懐かしむ「い街」という
意味のベルグラード。
色にかけて、3人の少女の生き様を紹介している。
そして、これってうまい具合に、ロシアの国旗の配色にもなっている。
この3人の少女たちの最大の共通点が、
ロシア語で授業を受けていたことからきたものだと考えられる。


米原万里 公式サイト








米原万里ベストエッセイ (1) (角川文庫)
米原 万里
KADOKAWA/角川学芸出版
2016-04-23




ロシア(海外生活・情報) ブログランキングへ




海外映画ランキング





このページのトップヘ