ルーマニア映画です。珍しいですね。


主人公は中年医師で、娘が一人いて英国に留学させたいと思っています。
ただ、裏の顔もあり、かつての患者だった女性と浮気しています。

娘が留学生の選考試験を控えていた時に、強姦未遂事件に巻き込まれます。
「未遂」だったので、なんとか試験を受けさせようとはするのですが、
本人の精神的動揺が大きく、父親は試験の不正を画策する、という話。


ルーマニアは民主化に失敗したようで、チャウシェスク政権のころと
あまり変わっていないようです。
その辺のことも取り上げた社会派映画ですね。


主人公の医師は、確かに娘思いなのですが、
浮気のほうは妻に非があるようではなく、身勝手な感じがします。
浮気相手の女性に対しても、特に責任は考えていないようです。


この話、冒頭からいくつか大小の犯罪(例の強姦未遂も含む)が起こるのですが、
そのうちのどれも解決しないまま、話が終わってしまいます。
エリザの試験の結果についても出てこないし、
そういう点では、本当にスッキリしない結末です。


エリザの彼氏のことで、いったんは対立した親子ですが、
このてんについてだけは和解して、物語は終わりです。

まあ、「ルーマニアってこんな風」、みたいなのを見る映画ですね。


ちなみに、ルーマニア語でもありがとうは「メルシー」なんですかね?
フランス語かと思っちゃいました


 




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