海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

タグ:映画

イラン映画です。
「セールスマン」は、主人公の男性エマッドが作品中で
「セールスマンの死」という演劇をやることから
つけられたタイトルであり、エマッド自身は職業は教師です。



自宅が崩壊しそうになったので、慌てて引っ越したところが、
いかがわしい場所であって、そのとばっちりで
奥さんのラナが何者かに襲われてしまいます(未遂だと思うけど)

エマッドが執念で犯人を捜したら、実は心臓の悪いか弱そうな老人で
エマッドに一発殴られただけで死にそうになる、というストーリーです。


エマッドたちの前の住人の荷物が置きっぱなしになったりして
それが何か重要なミステリーになるのかな?とも思ったのですが、
これは、被害者となった夫婦の救われない日々が
メインのテーマの物語でした。
二人の復讐が遂げられたかというと、
これもすっきりしない結末だったし、、、


それにしてもイランでも、アメリカの演劇を
上演できたりするということが驚きでした
(もちろん、内容をチェックする役人とかは来ていましたが)






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ルーマニア映画です。珍しいですね。


主人公は中年医師で、娘が一人いて英国に留学させたいと思っています。
ただ、裏の顔もあり、かつての患者だった女性と浮気しています。

娘が留学生の選考試験を控えていた時に、強姦未遂事件に巻き込まれます。
「未遂」だったので、なんとか試験を受けさせようとはするのですが、
本人の精神的動揺が大きく、父親は試験の不正を画策する、という話。


ルーマニアは民主化に失敗したようで、チャウシェスク政権のころと
あまり変わっていないようです。
その辺のことも取り上げた社会派映画ですね。


主人公の医師は、確かに娘思いなのですが、
浮気のほうは妻に非があるようではなく、身勝手な感じがします。
浮気相手の女性に対しても、特に責任は考えていないようです。


この話、冒頭からいくつか大小の犯罪(例の強姦未遂も含む)が起こるのですが、
そのうちのどれも解決しないまま、話が終わってしまいます。
エリザの試験の結果についても出てこないし、
そういう点では、本当にスッキリしない結末です。


エリザの彼氏のことで、いったんは対立した親子ですが、
このてんについてだけは和解して、物語は終わりです。

まあ、「ルーマニアってこんな風」、みたいなのを見る映画ですね。


ちなみに、ルーマニア語でもありがとうは「メルシー」なんですかね?
フランス語かと思っちゃいました


 




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原題は、「愛について」

だから、不倫だからどうのこうのという話ではないです。
ネット上のレビューはあまりよくないのですが、
私はそんなに悪くない話だと思いました。


貧乏学生と貧乏学者の夫婦。
夫の教え子でもある女子学生ニーナは、
それなりに夫婦関係に満足していたと思いますが、
お金のことで喧嘩がたえなくなると、借金の支払いを伸ばしてくれた
銀行の役員の中年男性、セルゲイと関係を持つようになります。

ニーナはそのままセルゲイに夢中になって、
夫にすべてばらして家を飛び出し、セルゲイの愛人になります。
でも愛人で満足できないニーナは、妊娠をきっかけに
うまいことセルゲイと再婚します。

それでめでたしかといえばそうでもなく、
でも、セルゲイもそんなひどい扱いをしていないのに、
最後のほうでニーナは「恋なんて病にすぎない」と醒めて、終わりとなります。



ペテルブルグの風景も織り交ぜられて、映像は美しいです。
場面が切り替わるときの青い線がイヤというレビューも多かったのですが、
私はそれほど気になりませんでした。
ただ、セルゲイがなぜニーナに惹かれていったのか、とか
(単に若い女がよかっただけ?)
なぜ、ニーナは最後のほうで前夫のサーシャにのこのこついていったのか、とか
ちょっと心理がわからない場面がありました。


ところで、前夫のサーシャをやった俳優さんですが、
ほかの映画では総合格闘家の役で主演でしたね。
この映画では、中国語ペラペラの学者さんという、
すっごく演技の幅が広い人なんですね!


結局「愛」とは、夢中になって満足して醒めて、という展開に
なるもんだよ、というのが主題だったんでしょうかね?


ロシア人も恋愛では結構奔放で、
離婚と再婚を繰り返すみたいですから、
不倫がそんなに重いものでもないと思います。





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アンナ・チポフスカヤ(ニーナ)の主演他作品



中国語の学者(アレクセイ・チャドフ)が総合格闘家役をやった作品
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軍事政権下の韓国(大体30年位前)を舞台に
捏造捜査を行う権力側と、下っ端の刑事や新聞記者との戦いを
描いた物語です。

なぜ捏造捜査が行われたかというと、
当時の政権への不満を反らすため、という典型的な理由ですね。


主人公の刑事は、そこそこ幸せに暮らしていたと思いますが、
奥さんは聴覚障碍者、息子は足に軽い障害がある、
という、付け込まれやすい要素を持っていました。

そこで、安全企画部という、いわゆる公安みたいなところから
目を付けられ、息子の手術やそのほかの金銭的恩恵と
引き換えに、連続殺人事件の犯人をでっちあげるよう、
指図してくるのです。

ところが、刑事の戦友(ベトナム戦争)だった兄貴分の新聞記者が
真実を報道しようと関わることになって、話は大きく動きます。

当然、新聞記者は追われる身になりますが、あろうことか、
刑事が新聞記者を公安みたいなところに売り渡してしまうのです。
といっても、刑事も自分の家族のために仕方なくやったことで、
しかも、新聞記者の安全を保障するように頼んでいますが、、、

でも、、、、やっぱり新聞記者は拷問死します。
こういう展開は先が読みやすいですね。

そこで刑事は良心に目覚めて、今度は自分で真実を
世間に公表しようとした矢先、
妻が殺されてしまいます(息子も殺されたかと思ったら、生き延びたらしいですね)


最後のほうがわかりにくいというか、「これで終わりかな」と思ったら、
まだ次のエピソードが出てきたり、
とにかく最後のまとまりは悪かったですね。
それ以外は、面白い作品でした。


ただ、この映画は本当に、イケメンがいなくて画像的には地味です。
ただ一人、悪役の安企部の男だけが、ちょっとイケメン風ですが、
でもこの人も、ちゃらちゃらしたイケメンというよりは、
演技派で有名な人だと思うし。
主役の刑事の役どころはすごくかっこいいのですが、
「普通の人の権力との戦い」という点を強調したかったのか、
ホントに地味な容姿の俳優さんを使っています。
もうちょっとカッコイイ人でもよかったような気がしますが(笑)







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モスクワの地下鉄からの脱出劇。
「42」は、列車番号ですね。
ちなみに次の列車は「17」でした。
「17」の乗客は、駅に避難することができて事なきを得ましたが。

最初は、不倫している妻(イリーナ)とその相手の男(ブラド)が出てきます。
ロシアの映画って、必ず1回は濡れ場のシーンを入れる、
という方針みたいですね

次に、妻の夫(アンドレイ)と娘(クシューシャ)が出てきます。
夫は真面目な医者のようです。
この夫の何が気に入らなくて、妻は不倫しているんでしょうね?


妻の不倫相手は、火遊びとかでなく本気らしくて、
イリーナを離婚させて自分と再婚させ、娘クシューシャの親権も取る気満々です(苦笑)


この設定だけでも、別の作品が1つ作れそうですが、
この話の本題は、川の近くを通っている地下鉄路線が浸水し、
地下鉄は脱線してとまります。


この「42」という列車に、アンドレイとクシューシャ、そしてブラドが
たまたま乗っていたという、まあ、映画・ドラマにしかないような偶然ですね。

二人は早いうちに顔を合わせ、相手の正体も見抜いていますが、
それでも非常事態なので、一緒に脱出します。
このときに、たまたま居合わせた乗客数人も一緒です。

その乗客は、ちょっとおっとりした男、気性がとんがっている女、
喘息持ちの若い女性と、彼女を気に入っている若い男性。
彼らにも背景があるようですが、何しろ脱出劇がメインなので、
本人の口で語られているだけです。


いろいろあってアンドレイたちは助かります。
地上では半狂乱になって娘と(そして多分夫も)探し回っていた
イリーナと再会できましたが、
アンドレイの態度はそっけないです。
一方、イリーナはブラドも事故に巻き込まれたことを知りますが、
ブラドに対しては、冷たいです。

やっぱりいざとなると家族を選ぶということだったのですが、
彼らがその後どうなったのかのエピが全然ありませんでした。
もうちょっと、後日談を入れてくれてもいいんじゃないかと思いました。

あと、モスクワの地下鉄って、戦争になったら防空壕として使うので、
すごく深くなっている、というのは、有名な話です。
でも、この話だと、みんなはわりとあっさり地上近くまで
たどり着いたような気がする、、、、


何はともあれ、それなりにハラハラする映画でした。






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