原題は、「愛について」

だから、不倫だからどうのこうのという話ではないです。
ネット上のレビューはあまりよくないのですが、
私はそんなに悪くない話だと思いました。


貧乏学生と貧乏学者の夫婦。
夫の教え子でもある女子学生ニーナは、
それなりに夫婦関係に満足していたと思いますが、
お金のことで喧嘩がたえなくなると、借金の支払いを伸ばしてくれた
銀行の役員の中年男性、セルゲイと関係を持つようになります。

ニーナはそのままセルゲイに夢中になって、
夫にすべてばらして家を飛び出し、セルゲイの愛人になります。
でも愛人で満足できないニーナは、妊娠をきっかけに
うまいことセルゲイと再婚します。

それでめでたしかといえばそうでもなく、
でも、セルゲイもそんなひどい扱いをしていないのに、
最後のほうでニーナは「恋なんて病にすぎない」と醒めて、終わりとなります。



ペテルブルグの風景も織り交ぜられて、映像は美しいです。
場面が切り替わるときの青い線がイヤというレビューも多かったのですが、
私はそれほど気になりませんでした。
ただ、セルゲイがなぜニーナに惹かれていったのか、とか
(単に若い女がよかっただけ?)
なぜ、ニーナは最後のほうで前夫のサーシャにのこのこついていったのか、とか
ちょっと心理がわからない場面がありました。


ところで、前夫のサーシャをやった俳優さんですが、
ほかの映画では総合格闘家の役で主演でしたね。
この映画では、中国語ペラペラの学者さんという、
すっごく演技の幅が広い人なんですね!


結局「愛」とは、夢中になって満足して醒めて、という展開に
なるもんだよ、というのが主題だったんでしょうかね?


ロシア人も恋愛では結構奔放で、
離婚と再婚を繰り返すみたいですから、
不倫がそんなに重いものでもないと思います。





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アンナ・チポフスカヤ(ニーナ)の主演他作品



中国語の学者(アレクセイ・チャドフ)が総合格闘家役をやった作品
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