海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

タグ:インド

これはインドの映画です。インドの歴史史劇。


とある王家に生まれた王女が王子として育てられ、
成長して外敵をやっつけて国をしっかり治め、
最後はめでたく女王に即位したというお話。


フィクションかと思ったら、一応そういう名前の
実在の女王がいるみたいです。
でも、世界史で習う女王だったり王家だったりではないですね。
(インドの王国は、日本でいうところの藩とか大名とかという感じですね)


インド映画ならではの過剰な演出やミュージカルシーンを楽しませてもらいました。
CGも結構使われていましたね。
あと、話を端折る(そして〇年後、みたいなところ)は、
絵本の挿絵みたいな絵で話を進めていくところとか、斬新です。



ところで、ヒロインの恋人に「ヴィーラバドラ」という人が出てくるのだけど、
これってヨガの「ヴィラバドラアーサナ」というポーズの名前と
同じ言葉の名前なのかな?(ヨガのほうは「英雄のポーズ」といいます)
このヴィーラバドラ、ヒロインが男装しているときは彼女のことをどうとも思わなくて、
ヒロインが女装(というか、フツーに女の恰好)をしたら、
「美しい」とか言って恋に落ちたりする、典型的な漫画展開でしたね。











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製作はオーストラリア、インドとオーストラリア半々が舞台の映画です。

仕事に出かける兄にむりやりついて行った挙句に迷子になり、
ストリートチルドレンを経て、オーストラリアに養子に出された
少年の物語です。

実話だということで、サルー少年は成長してから、グーグルアースなどを使って、
自分の生まれ故郷を探し当て、母と妹に再会することができました。

再会できたこと自体は予想がつくので、ネタバレにならないと思いますが、、、

この映画の見所は、前半はインドの子供たちの貧しい暮らしぶり。
ストリートチルドレンだけでなく、一応親がいる子も
生きていくために大変です。


後半はどうなのかな?
サルー青年が自分の故郷にたどり着く過程を
ミステリー仕立てにしてくれると面白かったのですが、
彼女との痴話喧嘩とか、養母の神秘的な価値観とか、
同じ家に養子にもらわれてきた、義理の兄となった人との不仲とか、
テーマが散漫になっちゃったような気がします。

これもまたよくあるパターンなのですが、
サルーの養母も実母もよくできた人で、
最後は、二人の母親同士も顔合わせしてめでたしめでたしと
なったようです。

サルーはストリートチルドレンにまで追い詰められても、
裕福な夫婦の養子になり、教育も受けられて、
そういう点では、とても運がよい少年だと思いました。
あのまま、実の親のところで成長しても、
はたして、きちんと学校に行けたか、とか
成人するまで生きられたかどうか?という疑問もあります
(貧しいゆえに、病気やちょっとした事故で早死にするとかの可能性も高いですからね)


ネタバレになりますが、サルーが迷子になる原因となった兄は、
まだ未成年のうちに事故死しました。
それも、児童労働をさせられたのが遠因なのです。

サルーは運がいいといっても、
貧しいがゆえに、自分の故郷に帰るのが遅れた少年でもあります。
実の母親が文字が読めないゆえに、行方不明の子供の情報を見ても
気づかない、という、悲しい現実がありました。

最後に、この映画のタイトルの「ライオン」はおそらく、
サルー少年の名前のことをいっているのだろうと予想していましたが、
それについては、一ひねりありましたね(ちょっと悲しい話だけど)










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2015-09-18



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