海外ドラマ、映画を楽しむ 

海外ドラマ・映画レビュー ときどきロシアを斬る (こちらは以前のブログ説明です) 学生時代に習っていた第2外国語、ロシア語をおさらいしつつ、 ロシア時事ネタも扱います。 その他、海外ドラマ(韓国ドラマ)、映画のレビューなど

カテゴリ:映画・海外ドラマ > ロシア

モスクワの地下鉄からの脱出劇。
「42」は、列車番号ですね。
ちなみに次の列車は「17」でした。
「17」の乗客は、駅に避難することができて事なきを得ましたが。

最初は、不倫している妻(イリーナ)とその相手の男(ブラド)が出てきます。
ロシアの映画って、必ず1回は濡れ場のシーンを入れる、
という方針みたいですね

次に、妻の夫(アンドレイ)と娘(クシューシャ)が出てきます。
夫は真面目な医者のようです。
この夫の何が気に入らなくて、妻は不倫しているんでしょうね?


妻の不倫相手は、火遊びとかでなく本気らしくて、
イリーナを離婚させて自分と再婚させ、娘クシューシャの親権も取る気満々です(苦笑)


この設定だけでも、別の作品が1つ作れそうですが、
この話の本題は、川の近くを通っている地下鉄路線が浸水し、
地下鉄は脱線してとまります。


この「42」という列車に、アンドレイとクシューシャ、そしてブラドが
たまたま乗っていたという、まあ、映画・ドラマにしかないような偶然ですね。

二人は早いうちに顔を合わせ、相手の正体も見抜いていますが、
それでも非常事態なので、一緒に脱出します。
このときに、たまたま居合わせた乗客数人も一緒です。

その乗客は、ちょっとおっとりした男、気性がとんがっている女、
喘息持ちの若い女性と、彼女を気に入っている若い男性。
彼らにも背景があるようですが、何しろ脱出劇がメインなので、
本人の口で語られているだけです。


いろいろあってアンドレイたちは助かります。
地上では半狂乱になって娘と(そして多分夫も)探し回っていた
イリーナと再会できましたが、
アンドレイの態度はそっけないです。
一方、イリーナはブラドも事故に巻き込まれたことを知りますが、
ブラドに対しては、冷たいです。

やっぱりいざとなると家族を選ぶということだったのですが、
彼らがその後どうなったのかのエピが全然ありませんでした。
もうちょっと、後日談を入れてくれてもいいんじゃないかと思いました。

あと、モスクワの地下鉄って、戦争になったら防空壕として使うので、
すごく深くなっている、というのは、有名な話です。
でも、この話だと、みんなはわりとあっさり地上近くまで
たどり着いたような気がする、、、、


何はともあれ、それなりにハラハラする映画でした。






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現代は「マフィア」 

マフィアをあてるゲームというのが実際にロシアにあるのでしょうか?
日本では「人狼ゲーム」というものらしいですが、ゲームをまったくしない私には
ルールとか、さっぱりわかりません。


もっと、登場人物一人ひとりの背景を掘り下げて欲しかったな。
最初の犠牲者となった、マリアはわりとエピがあったけど。
この映画の主人公は、登場の仕方と、最後のほうで出番が多くなることから
一応、キリルだったのかな?



とまあ、お話のほうはわかりにくかったので、
ロシア語の聞き取りとか、人名の書き方を楽しませていただきました。
この映画、ロシアの制作なのになぜか字幕が英語で、
ゲームの出演者の名前の表記も、英語(たぶん英語だけだよね、フランス語とかないよね?)
になっていました。


全員の名前の表記は覚えていないんだけど、
例えば、マリアは「Marie」。「Maria」じゃないんだね。 
ヴィラジミルは「Walter」
ラリーサが「Laura」なのにはびっくりしました。
あと、なぜかイヴァンが「John」になっていなかったのは不思議でしたね。
どういう法則だったんだろう?
(ちなみに、イヴァンは最年少だったせいか、みんなに「ヴァーニャ」と呼ばれていました)







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原題はまんま「バタリオン」
「大部隊」という意味で、英語にも同じような単語があります。


これは、第次世界大戦tのときのロシア軍の女性だけで編成された
部隊の物語です。
さすが女帝を何人も輩出した国だけあって、女性も戦場に行っちゃうんですね!
第2次世界大戦のときに、狙撃手として女性が活躍していたのは
知っていましたが、、、


この作品は、前半は女性だけの部隊を組織し、訓練し、
みんなが団結していく様子を描き、
後半は、男の兵士たちがだらけきっている戦場で、女の兵士が
犠牲者を出しながら孤立していく様子を描いています。


後半は、男たちのクズぶりがはっきりしていて物語として盛り上がりましたが、
前半の方で、彼女たちが入隊する前のエピソードなど、
もっとあればな、と思いました。
そうすれば、彼女たちが丸坊主になる前に、
ちゃんと名前と顔を覚えられたんですがね。

特に、ボチカリョーワの半生は、見てみたかったですね。
映画では恰幅のいいおばさんでしたが、彼女は享年32歳くらいなので、
バタリオンのころでも28歳くらいだったんですね。



この作品の部隊のころって、冬じゃないと思うんですが
(ケレンスキー政権は半年ちょっとしか続かなかった)
裾の長いコートを着て軍事訓練とか、ホント大変そうでした。




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原題は「コロヴラートの伝説」

モンゴルの侵攻を受けていた中世ロシア(ルーシ)の時代の物語。
日本でいうと、元寇のころですね。


主人公は、毎朝いちいち記憶喪失になる、という
ちょっとめんどくさい欠点があります。
それと、最初から妻子持ちという設定!
ちょっと変わっていますね。

子どものころのシーンも出てきて、コロヴラートとナスチャの出会いもあり、
二人が大人になってから、素敵なラブストーリーがあるのかな、と
期待していたら、大人になったらすでに
二人の子供がいる夫婦になっていました。

そのナスチャはモンゴル人に攻められて死んでしまうしまうので、出番少なっ、、、


相手のモンゴル人は、チンギス・ハンの孫のバトゥ・ハン。
キプチャク・ハン国という、ロシアも含めた広大な帝国を創設した人物です。
そう、ロシアって一時、アジア(モンゴル)に支配されていたんですね。

そのバトゥ・ハンってなぜか、アイラインがすごくて、
その他のモンゴル人もアイラインとかフェイスペイントが塗ってありました。
実際の中世モンゴルで、そういう習慣が存在していたのかよくわかりませんが、、、

バトゥ・ハンについては、「小栗旬みたい」というレビューがありましたが、
演じていたのは、アレクサンドル・ツォイという、
れっきとしたロシアの俳優さんのようです。
名前からすると、アジア系の人なんでしょうね。
もしかしたら、有名な歌手、ヴィクトル・ツォイの息子さんかもしれません。
ウラは取れていませんが。


このお話は、リャザンに住んでいたロシア人とモンゴル人の戦闘シーンが多いですが、
どちらも黒っぽい甲冑なので、見分けがつきにくいのが残念です。
どうせフュージョン史劇だから、見分けがつくデザインとか色遣いの
甲冑にすればよかったのに。


あと、このお話はちゃんと通訳する人も出てきますので、
ロシア語をモンゴル語に、あるいはモンゴル語をロシア語に
訳すシーンもよくでてきます。
こういうのって、ハリウッドの関係者に見習わせたいですね。



最後に、主人公のあだ名「コロヴラート」は、糸車そのものではなく、
ロシアに古くから伝わる何かのしるしらしいですが、
その画像と解説を引用していきます。


Kolovrat or kolowrat (also Colovrat, sometimes anglicized as Collowrath) means spinning wheel in a number of Slavic languages (contemporary or archaic meaning): "kolo" means "wheel", "vrat" is the stem for "turning/spinning/etc." It may also be an archaic form of the East Slavic word kolovorot for "brace". Kolo symbolizes the Sun. The word may also refer to one of the following.

画像お借りしました







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原題は「The edge」なぜか英語

そして、舞台はその名もクライ村(край)、edgeという意味を持つ名前の村です。
何が、edge(端っこ?)なのかは最後まで見てもわかりませんでしたが、、、
シベリアの端ということ?
と言っても海に近い感じ(沿海州)ではありませんが。



タイトルに機関車とあり、確かに機関車が何台か出てきますし、
最初と最後の方に、機関車の競走シーンもありますが、
それほどスリリングという感じでもないです。



それよりも、人力で橋の修理をして(人力で修理ってありえるのか?)
その上を機関車が通る、という、そっちの方がハラハラしました。


スリリングなエンターテイメントものというよりは、
戦後のソ連の強制収容所を舞台にした、ヒューマンドラマです。
と言っても、ヒロインの一人のドイツ人女性(エルザ)が
超人的でぶっ飛んでいるので、どうも現実離れしているような感じです。
シベリアで4年も原始的な生活をしていたとか、
かつての自分(や、恋人?)の持ち物を見つけると、
かっぱらいみたいに取り返そうとしたり。




あと、村で唯一の子供のパーシャの正体がわかったときに、
もしかしたら彼の出生の秘密とかも出てきて、
エルザと何かつながりがあるのかも、、、とも思ったのですが、
なかったですね

それと、女湯の乱闘シーンは、あれサービスカットなのかな?


ともあれ、ソ連邦時代の映画の雰囲気がよく出ていました。
みんな、薄汚れた古い服を着ていて、画像全体がモノクロームな感じ。








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