原題は「молот」、ハンマーのことです。

ハンマーと言えば、ソ連邦の国旗にハンマーが描いてありましたが、
それとは関係がないかな(笑)

ハンマーは、主人公ヴィクトルのあだ名です。
多分、相手をボコボコに殴るイメージから
ついたんじゃないかと思います。
作品中、試合を観戦している客が「молот」と書いた
横断幕を掲げているシーンもありました。


この主人公の本名ですが、たぶん推測がつくと思いますが、
「勝利」という意味です。
格闘家にふさわしいですね!

そして、対戦相手のリヴェラ(アメリカ人らしい)は、あだ名がタイフーンです。

さらに、格闘家ではありませんが、悪役はあだ名がシャーク。
なぜ「サメ」なのか、その由来を語るシーンはありませんでした。
(作品中はロシア語で「акула」と呼ばれていたが)


この作品は、格闘家のヴィクトル(ビーチャ)、とマフィア?のシャーク(アクーラ)、
そして二人の高校時代のあこがれの女性、ヴェラとの
三角関係をメインにした話です。
舞台は、総合格闘技というのかな?(私はこの分野、全然くわしくありません)
ボクシングとレスリングを組み合わせたような試合をやっていました。


この作品、最初の15分くらいでアクションとカーチェイスという
見せ場を早速持ってきています。
ヴィクトルとヴェラは高校卒業以来の再会だったようですが、
さっそくいい雰囲気になったときに、
彼女をめぐってヴィクトルとシャークが喧嘩になります
(というか、シャークが一方的に襲ってきたのだが)
そのときの交通事故で、ヴィクトルは頭に怪我を負い、
選手生命が危ぶまれるのです。


ここまで相手に大けがをさせたシャークが、
刑務所に入らず、のほほんと過ごしていられたのは、
多分、警察に袖の下を渡したんでしょうね。


ここからさきはネタバレになりますが、
シャークの罠にはまりながらもヴィクトルは無理やり復帰して、
リヴェラとの試合に臨みます。


で、いろいろあったのですが、奇跡的にリヴェラに勝利して、
ヴェラも取り戻して、二人でまたいい雰囲気に
なったときに、またシャークに襲われます。


というか、それまで何度もシャークに脅迫されていたのに、
全然警備の人をつけないで二人だけで帰宅しようと
するのも、ムリがあると思いますけどね。


とにかく、シャークというのはかっとなりやすい性格の様で、
トラックをハイジャック?して二人の車をつけ回し、
またカーチェイスになりますが、
今度はヴィクトルがシャークをやっつけて
ハッピーエンドということになりました。


とにかくこの作品は、格闘技の試合シーンと
カーチェイスではらはらさせるのがウリなんでしょうね。
確かに、食事しながら見ているとはらはらして、
なんだか消化に悪そうでした。


ところで、どこかのレビューで「ヴィクトルがロシア人に見えない」
というのがありましたが、
私に言わせると、シャークのほうが、ロシア人ぽくないです。
こういうちゃらちゃらしたボンボンは、ハリウッド映画にはよく出てきますが、
ロシア映画では珍しいと思います。


あともう一つ、
この映画、あんなところで終わりにしないでほしかったです。
ハッピーエンドなのはわかったのですが、
その後、ヴィクトルは選手活動をつづけたのか、
あるいは引退して別の仕事をしながらヴェラと平和に暮らしたのか、
くらい、見せてほしかったです。